ボーカル等の音程を補正(ピッチ補正)するプラグイン。
音程の微修正だけでなく、積極的に音程を変えてハモらせたりすることもできます。
因みに、KeroVeeという国産のピッチ補正プラグインがありますが、音質はGSnapの方がいい気がしますので、こちらを紹介します。
まずは使用動画をご覧ください。赤が補正前、緑が補正後となっています。若干不自然さはありますが、オケとミックスしてしまえば目立たなくなります。
昔、ヤマハが有料で似たようなプラグインを出していた気がしますが、わざわざお金を出す必要は無くなってしまいました。良い時代になりましたね。
GSnapのインストール方法
1.
公式サイトからファイルをダウンロード
※32bit、64bitのいずれかを選択してください。
2.ダウンロードしたzipファイルを解凍し、中のGSnap.dllをVSTプラグインフォルダに入れてください(フォルダごと入れてもかまいません)。
GSnapの使用方法
まずは、ボーカルが入ったオーディオトラックにエフェクトとしてGSnapを挿入します。
その後の手順としては、スケール(音階)に合わせて補正する方法と、MIDIデータに合わせて補正する方法の2通りがあります。
微修正であれば、スケールに合わせて補正するだけでOKな場合も多いです。
細かい修正を行ったり、意図的に音程を変えてハモらせたりする場合はMIDIデータに合わせて補正する必要があります。
(スケール<音階>に合わせて補正する方法)
1.CORRECTION>SNAP TO SELECTED NOTESをクリック
2.SELECT A SCALEをクリック
3.曲のキー、スケールを選択してOKをクリック
→左側の鍵盤に、使用する音が
●で表示されます。手動で選択することも可能です。
(MIDIデータに合わせて補正する方法)
1.SNAP TO MIDI INPUTをクリック
2.GSnapが配置されているトラックにMIDIトラックをインサートする
※DAWによって操作方法が異なります
3.MIDIトラックに正しい音程を示すMIDIデータを入力する
パラメータの説明(共通)
THRESHOLD:音程がどれだけ外れたら補正をするか。値が大きくなると、音が大きく外れていても補正をする。
AMOUNT:補正の量。大きくすると、より強く補正します(やりすぎると、機械的な音になる)。
ATTACK:補正が効き始めるまでの時間。早いと不自然になりますが、ピッチは正確になります。
RELEASE:補正が持続する時間。
CARIBRATE:基準音の修正(基準音を変えている場合は、それに合わせることができます<通常は使用しない>)
パラメータの説明(MIDIデータを用いる場合のみ)
PITCH BEND:音と音の繋がりををスムーズにする
VIBRATO:ビブラートの量を調整する
VIB SPEED:ビブラートの揺れるスピードを調整する